見どころ

Point

石川直樹氏は独自のスタイルによる写真と文章を通して、世界を見つめてきました。
1990年代終盤の初期作品から最新作まで、シリーズごとに作品を展示し、その足跡をたどります。

1DENALI(デナリ)1998

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DENALI(デナリ) 1998

「DENALI」(旧マッキンリー)は、北アメリカ・アラスカ山脈最高峰(標高6190m)。石川は20歳のときに、デナリ登山隊に加わり、初の高所登山を経験、登頂に成功しました。これが旅の原点となります。そして18年後の2016年初夏、今度は単独でのデナリ登頂を果たします。

DENALI(デナリ) 1998

「DENALI」(1998)
※このコーナーは写真撮影OKです

2POLE TO POLE(ポール・トゥ・ポール)2000

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POLE TO POLE(ポール・トゥ・ポール) 2000

石川は北磁極から赤道を越え南極点まで、人力で地球を縦断するプロジェクト「Pole to Pole 2000」 に日本代表として参加しました。主に徒歩とスキーと自転車で9カ月かけて南北アメリカ大陸を縦断。南極 点到着後、プロジェクトは解散しましたが、単身で南極大陸最高峰ヴィンソン・マシフ(標高4892m)に 登り、続いて南米大陸最高峰アコンカグア(標高6960m)にも登頂しました。

※このコーナーは写真撮影OKです

3POLAR(ポーラー)2007

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POLAR(ポーラー) 2007

「POLAR」は「極地」を意味します。1997年から北極圏(アラスカ、カナダ、グリーンランド、ノルウェー)を約10年にわたり繰り返し訪れました。神話の時代から暮らす先住民の独自の文化や暮らし、彼らが作る「国境を超えた緩やかなネットワーク」のあり方について思いを巡らせています。

「POLAR」(2007)

「POLAR」(2007)
※このコーナーは写真撮影OKです

4ANTARCTICA(アンタークティカ)2011

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ANTARCTICA(アンタークティカ) 2011

「ANTARCTICA」は「南極大陸」を写したシリーズです。「POLE TO POLE」の11年後、船で南極大陸を再訪し、動物や氷河、極地に暮らす人々を撮影しました。探検の時代から大きな変貌を遂げる極地の現在を記録に収めています。

「ANTARCTICA」(2011)

「ANTARCTICA」(2011)
※このコーナーは写真撮影OKです

5NEW DIMENSION(ニュー・ディメンション)2007

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NEW DIMENSION(ニュー・ディメンション) 2007

石川は世界各地の太古の壁画に向き合い、目に見える現実と、見えない世界とを想像力によって繋ごうとする古代の人々の発想とその技法に着目しています。単に目的地に行くだけでなく、そこにたどり着くまでの道のりや自然、そこで暮らす人々の様子なども撮影、本展では北海道のブゴッペ洞窟に始まり、南米パタゴニアで終えるシリーズ写真のうち5カ所を紹介します。

「NEW DIMENSION」(2007)

「NEW DIMENSION」(2007)
※このコーナーは写真撮影OKです

6CORONA(コロナ)2010

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CORONA(コロナ) 2010

タイトルの「CORONA」は、この旅の最後となったマンガイア島で見た皆既日食に由来しています。太平洋に浮かぶ島々でも、ハワイ、ニュージーランド、イースター島を繋ぐ三角形は「ポリネシア・トライアングル」と呼ばれ、この広大な海域に同種の言語を持つ海洋民が往来する文化圏があります。フランスの作家ル・クレジオはそれを「見えない大陸」と呼びました。そのポリネシアの海を10年間にわたって旅したときの写真の数々です。

「CORONA」(2010)

「CORONA」(2010)
※このコーナーは写真撮影OKです

7THE VOID(ザ・ヴォイド)2005

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THE VOID(ザ・ヴォイド) 2005

「THE VOID」とは空っぽでありながら満たされた空間を意味しています。石川はミクロネシアに残る伝統航海術を学ぶ過程で、ニュージーランド北島の先住民マオリの聖地に分け入り、原生林を訪ねます。彼はその原生林について「緑(植物)以外何もないけれど、とても満たされている感覚がある一方で、たくさんの生物もいて気配を感じるのに、どこか真空のような『無』の雰囲気がある」と語っています。その「矛盾した感覚」を映像作品にあらわしました。

※このコーナーは写真撮影OKです

8Mt. Fuji(富士山)2008

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Mt. Fuji(富士山) 2008

「Mt.FUJI」(2008)

「Mt.FUJI」(2008)
※このコーナーは写真撮影OKです

石川がトレーニングのために始めた富士登山。雪の残る冬期を含め、30回以上の登山で得た独自の感性でとらえた自分と富士との関わりを収めた写真です。眺める山ではなく、登る山としての富士山をとらえてみたいというのが撮影を始めた理由でした。空撮による富士山も収められています。

9ARCHIPELAGO(アーキペラゴ)2009-

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ARCHIPELAGO(アーキペラゴ) 2009-

「ARCHIPELAGO」とは英訳で「多島海」「群島」。南はトカラ列島から奄美、沖縄、宮古、台湾へ。北は北海道からサハリン島、クィーンシャーロット諸島まで、日本列島の南北に広がる島々の暮らしや風景を10年にわたって通い、撮影した写真の数々です。境界や国境の意味を問い、島の連なりとして日本や世界をとらえ直す石川のライフワークの一つと言えます。本展では、現在進行形のプロジェクトを、南地域に絞って紹介します。

「ARCHIPELAGO」(2009-)

「ARCHIPELAGO」(2009-)

※ 写真撮影はできません

10MAREBITO(まれびと)2009-

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MAREBITO(まれびと) 2009-

民俗学者の折口信夫がいうところの「まれびと」。九州・沖縄の南島や東北の日本海側では、海の外の世界からの来訪神を迎える儀礼が数多く残されています。全国に散らばる仮面の祭祀儀礼をたどりながら、彼岸から現れる異形の神々「まれびと」を人々はどう受け入れてきたのか。列島に古くからある人と他者との関係性を浮かび上がらせます。

「MAREBITO」(2009-)

「MAREBITO」(2009-)

※ 写真撮影はできません

11AUTHE GRAPH(オーサグラフ)

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AUTHE GRAPH(オーサグラフ)

「オーサグラフ」とは陸地の面積、形状をほぼ正確に平面に写し取ることができると同時に、海などに切れ目が無いため見やすいという利点を持った世界地図です。Authalic(面積の等しい)とgraph(図)が合わさった造語です。本展では石川の足跡を示したオーサグラフを水戸芸術館現代美術センターが作成しました。

※このコーナーは写真撮影OKです

12K2 2015

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K2 2015

「K2」(2015)

「K2」(2015)
※このコーナーは写真撮影OKです

「K2」はヒマラヤ山脈西端に位置する世界第2位の高峰(標高8611m)。世界でもっとも登ることが難しく、「山の中の山」とも評されます。2011年以来、毎年通ったヒマラヤ8000m峰の高峰遠征の集大成として、2015年に挑戦したものの、相次ぐ雪崩などで断念することになりました。本展ではパキスタンの街から遠征本番に至るまでを、写真と映像でお見せします。

13石川直樹の部屋

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石川直樹の部屋

このコーナーでは、実際に石川が、遠征で使用した装備、旅先で入手した道具などを紹介します。
子どもの頃や高校時代に初の海外一人旅で訪れたインドの写真、また愛読書を陳列した本棚も再現、石川の活動の裏側を垣間見られるものとなっています。

※このコーナーは写真撮影OKです

14KITAKYUSHU2008

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KITAKYUSHU 2008

2008年に北九州市の情報誌『雲のうえ』に掲載された作品を中心に、市内を撮影した写真を特別展示します。

「KITAKYUSYU」(2008)

「KITAKYUSYU」(2008)
※このコーナーは写真撮影OKです